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「府中の森」インタビュー記事

府中の森【特集】インタビューより
 「音で会話ができるのです」と川村奈菜さんと加藤洋之さん。「音楽に対する考え方も同じ。そんな人を見つけるのは本当に難しい」。室内楽の相手をずっと捜していた。「たまたまバイオリンとピアノだった」「他の相手は考えられない。もし、他の楽器を演奏していたら、別の編成だったかもしれない」とも。

●「デュオ」でバイオリンとピアノの組み合わせは珍しいですね
(加藤)
 バイオリンソロとピアノ伴奏という受け取り方をよくされてしまいますが、「デュオ」は全く違うジャンルのものです。僕はピアノを弾きながらトータルでどう聴こえるかを考える。いわば弦楽四重奏やオーケストラと同じ。そう考えれば「デュオ」とは「二重奏団」でしょうか。
(川村)
 リハーサルに半年くらい時間をかけますが足りないくらいです。合わせたときに相手が感じたことや、どう弾きたいかを踏まえ、帰って一人で練習する。その繰り返しです。同じ相手とずっと演奏することで、デュオが持つ香りや色、味わいが出てくるといいなぁと思います。




●加藤さんはこれまでに当劇場でライナー・キュッヘル氏と共演されていますが、どのように感じていらっしゃいますか
(加藤)
 キュッヘルさんとの共演でも、作品によってアプローチの仕方が変わります。例えば、クライスラーの曲などは、作品と対峙するというより、伴奏としてソリストがやりたいことをどれだけアシストできるかを考えて演奏しています。そして自分もその世界に入って一緒に楽しもうとします。その一方で、ソナタなど、デュオ作品のピアノパートはそのような書き方はされていないので、別のものとして演奏したい。以前、そのようなアプローチで臨んだところ、彼もとても喜んでくれました。私たちは曲が本来あるべき世界を表現したいのです。

●演奏するうちに新しい発見もあると思いますが
(川村)
 ステージではお客様を前にして、初めて出てくるひらめきがあり、冒険がしたくなるのです。それはデュオとして、加藤さんとの絶対的な信頼があるからできる。漫才コンビに例えると分かりやすいのですが、台本があっても相手が変わると息が合わないし、ましてアドリブなんて怖くてできないですよね(笑い)

●今回の演奏会のテーマは「ウィーン」ですが、ウィーンという街にどんな印象をお持ちですか
(加藤)
 ウィーンは夢の街、と言われますが、まさにそのとおり。空気がやわらかくて気品があって、あこがれと不安が入り混じったような独特な世界です。そこから生まれたクリムトなどの絵画や文学、そして何よりウィーンフィルの演奏にそれを感じます。府中の森のウィーンホールは響きも素晴らしく、非日常的な雰囲気をお客様と一緒に楽しめると思います。当日のアンコールでは別の趣向も考えています。

●お二人にとって、この「めばえコンサート」とは?
(加藤)
 二人が「デュオ」として活動を始めたという意味で、まさに「めばえコンサート」。2月1日が本当に待ち遠しい。絶対に楽しんでいただけると思いますので、ぜひお越しください!
(12月2日 当劇場にてインタビュー)

いろいろな人との共演の中で培ったものを、デュオの演奏に生かしていきたいと言う二人。ステージでどのように「音で会話」しているのか、ぜひ確かめてください。
by nanaviolin | 2002-02-01 14:00 | 府中の森